経営者向けQ&A「インターネットの活用投資について」
梅津尚夫
質問:当社は社員がパートを含めて30人程度の食品製造小売業ですが、最近のインターネット普及状況を見て、当社も「インターネットの活用による情報化をしよう」とおもいます。しかし、うちのような中小の会社で、本当に効果が出るのでしょうか。どのようなことに注意すればよいのでしょうか。また、どのくらいお金がかかるか不安です。あわせて教えてください。
解答:インターネットの有用性は認識しておられるようですが、ブームだからといって飛びつくのは考え物です。コンピュータベンダーからは情報化投資の提案がたくさんあるでしょうが、いわれるままに導入して「余計なものまで買わされて、結局高いものについてしまった」ということにならないように、自社の体力に合わせて進めてください。
<チェックポイント>
一般的に、情報化投資の必要性を見分けるポイント及びそのためにやっておくべきこととは次のようなことですので、チェックしてみてください。
1. インターネット活用の目的が明確になっていますか。
(例えば、会社のイメージアップ、販売促進、顧客へ直接販売、卸との取引情報交換、在庫管理、販売管理など)
2. 自社の情報化のレベルはどの程度ですか。(例えば、コンピュータ処理の経験。POS、パソコン、その他の情報機器の台数、関係するすべての社員のパソコン業務習熟度など)
3. インターネットを担当する専属の社員はいますか。社内での権限・能力は十分ですか。
(例えば、クレームが来た場合、迅速に処理し一人で解決できますか)
4. 業務のやり方がキチンと文章化(マニュアル化)されていますか(人によってやり方が違うようではシステム化できません。例外処理をできるだけ少なくしてください)
その他、一般的な情報化の場合のチェックポイントなども参考にして下さい。
<費用>
インターネットを始めるための費用として、初期費用と運用費用に分けて考えます。最初から自社でサーバをもって24時間対応などとすることは難しいので、第一ステップはサービスプロバイダーのシステムを借りてインターネットを始めるのが良いでしょう。そうすると、パソコン一式、ソフトウェア、プロバイダー加入(ドメイン取得も含める)、通信回線など初期投資で20万円から50万円ぐらいから始めることができます。ホームページ作成費用は、ピンからキリまであり、5万円から100万円以上まであります。
気をつけるのは、運用費用です。人件費は別として、プロバイダー費用、レンタルサーバー費用、通信回線費用などが毎月かかります。業務で活用する規模によって変わりますが、数万円ですむ場合から数十万円かかる場合もあります。
詳細については中小企業診断士にご相談することが良いと思います。
■梅津尚夫(うめつたかお)
(有)アサップ経営システムコンサルティング代表取締役
(社)中小企業診断協会東京支部理事(研修部長)、中央支会副支会長
活動分野 情報システムの導入と活用、情報セキュリティ、個人情報保護
著書 「売れるインターネットストアの作り方」「情報セキュリティ
アドミニストレータ基本教科書」など、その他多数