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専門家コラム 「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕を読む(2005年3月)」
青木平治


 融資は金融機関と借り手企業の間における当事者間の交渉によって決ります。
社長さん金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕を読んで、自社に有利な融資を受ける手段を身につけましょう。

1.金融庁は金融検査マニュアルを策定しました。

 平成11年7月、金融庁は金融検査マニュアルを作成し公表しました。金融検査マニュアルは、金融機関が貸出先の債務者区分(正常先、要注意先・要管理先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先)を設定する際の、信用格付けの基準になるものでした。しかしマニュアルが策定されてから、金融機関は、中小・零細企業を大企業と同様に機械的・画一的に査定し、いわゆる「貸し渋り・貸し剥がし」が行われました。
金融庁では全ての金融機関の検査が一通り終了した段階で、金融庁が意図した査定が行われていないことが判明しました。

2.金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕を策定しました。

 そこで、平成14年6月、金融庁は金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕を作成・公表し、金融機関に対し、中小・零細企業については、財務状況だけでなく、①代表者等からの借入金、代表者の報酬、代表者等の個人資産等、②企業の技術力、販売力、経営者の信用力・経営資質等を勘案し査定するよう指導し、具体的事例を16掲載しました。

3. 金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕改訂版を策定しました。

 平成16年2月、金融庁は〔中小企業融資編〕を改訂し、①金融機関は日頃から中小企業と密度の高いコミュニケーションを通じて経営実態を把握することが不可欠である、②貸出金で資本的劣後ローン(DDS)を資本とみなすことができるなど指導し、前回の16事例を含め、具体的事例を27掲載しました。
融資は金融機関と借り手企業の間における当事者間の交渉によって決ります。取引銀行が債務者区分を教えてくれなくても、金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕に基づき、自社がいずれの債務者区分に該当するか推測することは可能です。この〔中小企業融資編〕を読むことで、金融機関と融資交渉をする際に役立ちます。


金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕の検索方法
①インターネットの検索欄に「金融庁」と漢字で入力しクリックします。
②「金融庁ホームページ」をクリックします。
③「金融マニュアル関連」をクリックします。
④「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」をクリックします。
⑤「金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕」76枚が出る。印刷し、読んで下さい。


■青木 平治(あおき へいじ)
ABC研究所(アオキ ビジネス コンサルティング ケンキュウジョ) 代表
資格:中小企業診断士・中小企業組合士
専門分野:中小企業の審査、資産査定、財務・会計、経営改善計画の作成方法、資金調達
の方法、金融検査マニュアル・金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕の解説
独立行政法人雇用・能力開発機構 創業サポートセンター講師
中小企業診断協会 東京支部 中央支会 理事
NPOみなと経営支援 理事


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