平成18年1月14日(土)、鉄鋼会館(東京都中央区)にて新年賀詞交歓会が開催され、約190名の方にご出席いただきました。
景気回復の新年にあたり、また、中小企業診断士新制度施行の年らしく、盛りだくさんの内容で、大いに懇親を深めることができたと思います。
以下、当日の状況の概略をご報告いたします。

まず宮崎一紀支会長の開会挨拶の後、ご来賓の三宅しげき都議会議員にご挨拶をいただきました。
その後、メイン会場で以下の2演題の講演がございました。
(1)講演 「モノづくりのこころと『コト』づくり」(15:00~16:00)
常磐文克氏(花王株式会社前会長、東京理科大学MOT大学院客員教授、日本モノづくり学会会長)

「経済の現状、モノづくり、『コト』づくり」について、ご講演いただきました。
○経済の現状
日本経済の立ち直りが見えてきたが、全企業が回復しているわけではなく二極化傾向になっており、
以下のように分類できる。
・伸びている企業 … 「質」を求めている :新しい取り組みやモデルを構築している
・伸び悩んでいる企業 … 「量」にこだわっている:従来どおりの取り組みで売上などの量にこだわる
消費者や顧客も「質」を求めた選択的消費をしており、他とは違う「質」を求める独自性のある経営を行うべきである。そのために必要なことは、
1)異と交わる(自分と違うものに接して、大いなる好奇心で受け容れ学ぶ)
2)仕事を選ぶ(世の中の変化に応じて仕事を積極的に捨て、選んだ仕事に従来と違うアプローチで取り組む)
ことである。
○モノづくり
「質」はそのままでは見えないものだが、商品・サービスとして具現化してはじめてお客様に伝わるようになる。
・顧客満足
顧客の言いなりの企業には魅力は無く、期待以上のものを提供しないと顧客は満足しない。顧客を驚かせ感動を与えるのがヒット商品。「モノづくり」はマーケットに問い掛けるプロダクトアウトであるべき。
・開発競争
急ぎ過ぎると駄目、時間を掛けてでもいいものを作るべき。いいものとは「良い暮らし」を実現する商品・サービスであり、競合を見るのではなく客を見なければいけない。いいものであれば、参入が遅くとも大丈夫。
○「コト」づくり
モノづくりには、「コト」づくりが基本となる。自分達の目標・夢・ロマンを実現するための仕組み・仕掛けを作り、奮い立った人が集まる入れ物・プラットフォームを用意することが重要である。
企業活動自体にも「質」が問われ、規模の問題ではなくどんな「質」を提供しているかが評価される。
(2)講演 「中小企業診断士新制度への対応」 (16:00~16:45)
小林勇治氏(社団法人中小企業診断協会東京支部副支部長)

新制度の改正内容とどう対応していけばよいかを解りやすく解説していただきました。
Ⅰ.診断士制度の改正
制度の改正は「プロのコンサルタント」になることを求めている。プロとは「役立つ、銭が取れる」ことで
あり、独立か企業内かということとは関係が無い。「知識×経験=知恵」であり、実務従事により経験を積んで、
知恵とするべきである。
※制度の改正の詳細は、中小企業庁のサイトに掲載されています。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/18fyshindan_kaisei.htm
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/koyou/download/18fyshindan_kaisei_gaiyou.pdf
Ⅱ. 診断士制度改正への対応
更新登録要件として、5年間で30日の診断実務従事が必要となるため、中小企業診断協会としても診断実務従事の機会提供を計画している。
・診断協会が提供する診断実務従事(案)
1)コンサルティング実務従事(インストラクターが指導する:経営者等との直接面談が必要)
2)グループ診断による実務従事 (研究会等のインストラクターが指導する:経営者等との直接面談が必要)
3)窓口相談業務(協会で実施する窓口相談に参加:5時間で1点、合算が可能)
・協会本部が提供する診断実務従事(案)
1)フランチャイジーに対する実務従事(説明会+6日間)
2)ボランタリーチェーンに対する実務従事(説明会+7日間)
・企業内での活動として更新登録要件の診断実務と見なせる事例(案)
1)所属企業内での各種診断活動(所属先企業が中小企業の場合)
2)取引先企業への各種コンサルティング活動(取引先企業が中小企業の場合)
本部に加え、東京支部や中央支会でも、研究会・マスターコースを中心としたグループ診断や「ビジネス創造フェア」での窓口相談など、いろいろな実務従事の機会を作っていく予定。
(3)診断士とビジネスで連携したい企業紹介コーナー (16:00~17:00)
診断士と連携して事業展開を行いたい以下の企業より、プレゼンテーションをいただきました。プレゼンテーションは立ち見が出るほどの盛況でした。

1)産業能率大学 総合研究所(外部契約講師の募集)
2)株式会社リードクリエイト(研修講師、ヒューマンリソースアセスメントのアセッサーの募集)
3)社団法人公開経営指導協会(企業内研修講師、コンサルタントの募集)
4)日本プライベートエクイティ株式会社(MBO支援、仲介によるビジネス展開の案内)
5)AIGスター生命保険株式会社(企業、個人向け保険紹介によるビジネスの案内)
また、中央支会会員の出版本の即売会も行われました。
(4)懇親会 (17:00~18:30)

宮崎一紀支会長の挨拶の後、来賓を代表して千代田区、中央区、文京区、東京商工会議所、中小企業診断協会の各代表者様よりご挨拶をいただき、そのほかにも多数のご来賓がご臨席されました。
高島利尚東京支部長の乾杯音頭のあと、和やかに交歓会が開催されました。
最後は小出康之副支会長による三本締めによる中締めで無事終了。本年の皆さまのご発展、ご健康、ご健勝を祈って散会いたしました。