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専門家コラム ホームページは経営戦略そのものだ!~その1~(2006年5月)

<ホームページは経営戦略そのものだ!~その1~>

長戸 美樹

 せっかく苦労と費用とかけてホームページを作っても、効果があがらないままになっているケースは少なくありません。なぜそうなってしまうのか、どうしたらホームページが自社のために役にたってくれるのか、ご一緒に考えてまいりましょう。

1.ホームページ、活用できていますか?

突然ですが、貴社のホームページは、次のような状態になっていませんか?

「政令指定都市になったのに、住所表記が昔のままである」
「運用会社に払う更新費用がもったいなくて、ついつい更新しないままである」
「そもそも載せる記事がない」
「作ってはみたものの、どれくらいの人が見てくれているのかわからない」
「今までホームページ経由で、仕事の引き合いが入ったことがない」

 しかし、次のように活用に成功している企業もあります。
「狙い通りのお客様から、問い合わせがあった」
「ホームページ作成後、社員の結束力が高まった」
「自社の特徴を、取引先にわかりやすくアピールできるようになった」
「経費節減につながった」   

 なぜ、このように、「同じようにホームページを作ったのに、結果が異なってしまう」のでしょうか?


2.そもそもホームページって何をするもの?
 ここで改めて、ホームページとはどんなツールなのか、整理してみます。
 
 ホームページは、ひとことで言うと「自社の顔」です。自社の顔といえば、社長の存在そのもの、自社の特徴的な製品・商品、会社案内・・・いろいろなものが浮かびますね。ホームページは、確かに「自社の顔のひとつ」なのですが、ここにあげたいくつかのものとはちょっと違います。ホームページは、「インターネット上にある」ことに起因する独特の特徴をもっています。

 次に、その特徴をいくつかあげてみます。 

   (1) 文章量に制限がない
   (2) 写真や掲載できる
   (3) 音声や動きを表現できる

   (4) インターネット上で、誰もが閲覧可能
   (5) パスワードを使えば、閲覧者を限定できる 

   (6) 情報発信ができる
   (7) 双方向の情報交換も可能である など

 この(1)~(7)をご覧になっていかがですか?これと同じことをホームページ以外で実現しようとしたら、大変な時間やコストがかかると思いませんか?
 ホームページ開設や運用にあたって、確かにいくばくかのコストがかかります。しかし、会社案内の印刷費用、多くのお客様と会うための時間や交通費、印刷した会報を送るための郵送代・・・皆さんがたの会社では、ホームページ以外の媒体で、(1)~(7)等の効果をあげるために、すでに相当のコストを払っているのではないでしょうか。現在かけている莫大なコストを、ホームページ運用に置き換えることで、ぐっと自由度が高まります。

 しかも、今は、専門的なソフトやITに強い人材を必要とせず、ホームページを手軽に活用できるようになってきています。「負担が軽い状態で」「効果のあがるホームページを運用する」コツが、あるのです。今回は、そのコツについて、私の考えをご説明していきます。

       
3.効果のあがるホームページとは?
 いろいろな会社のホームページをみると、たいていは同じような構成になっています。トップページ、社長あいさつ、製品・商品紹介、会社概要、お問い合わせフォーム・・・たいていはこのような項目立てですね。

 しかし、お客様はただこれらの情報が羅列されただけのホームページをみて、喜んでくれるでしょうか?
 たとえば、車でないと行きにくいレストランのホームページ。「駐車場があるかどうかを明記していない」「メニュー一覧に、ノンアルコールビールが見当たらない」などなど、お客様が知りたい情報に限って載っていなかったりするのです。単に地図やメニューを載せるだけではダメなのです。これは、わざわざ車に乗ってお越しくださるお客様の顔が見えないまま、「自社らしさ」を盛り込まないホームページを、ただありきたりに作ってしまっているからこうなるのです。
 これは、お客様が自店に要求するポイントが明確になっていない証拠ですね。これは、ホームページだけの問題ではありません。結局、このお店は、お客様のためにより良いサービスを提供しようという店舗運営に臨む基本的な心構えが欠けているのです。

 ホームページ作成・運営は特別なものではありません。通常の会社運営・店舗運営同様、ストアコンセプトといわれる「誰に、何を、どのように」を愚直にお客様に訴えることが根幹にあります。この当たり前のことを、簡単に広く訴えることができる力を、ホームページは持っているのです。

 次回は、実際にホームページで「誰に、何を、どのように」を訴えることに成功している企業の事例をみていきます。それらの事例を通じて、経営戦略をホームページに反映させるとはどういうことなのか、考察を重ねていきたいと思います。

■長戸 美樹
中小企業診断士、ITコーディネータ
コンサルティングオフィスプロッシモ代表
中小企業診断協会東京支部中央支会常任理事、NPOちゅうおう経営支援(特定非営利活動法人東京都中央区中小企業経営支援センター)理事
イー・マネージ・コンサルティング協同組合、NPO埼玉ITCに所属
学校法人田中千代学園東京田中短期大学服飾造形学科ファッションビジネス専攻 非常勤講師(「起業論」「起業時のインターネット活用」担当)


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