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専門家コラム ホームページは経営戦略そのものだ!~その2~(2006年6月)

<ホームページは経営戦略そのものだ!~その2~>

長戸 美樹

 今回は、実際にホームページで「誰に、何を、どのように」を訴えるとはどのようなことなのか、経営戦略をホームページに反映させるとはどういうことなのか、事例を確認していきたいと思います。 

1.商店街のパン屋さんの場合
http://blog.goo.ne.jp/palette_kona

パン作りは職人の仕事です。しかし、「おいしい」と言って毎日買いに来てくださるお客様あってこそ。そこで、こだわりと顧客志向の融合が必要になります。
この足立区にあるパン屋さんのブログは、試作品を画像つきで紹介しているのがポイントです。自分がこの試作品にかける思いを、お客様にわかりやすく語りかける。
そう、ホームページと実際の店舗がまさに一体化していますね。

* http://blog.goo.ne.jp/palette_kona/e/936825bd51e5009f82cf585cb11c6f64
  この記事にある勉強会で、「ブログって何?」というお話をさせていただいたのが、私なのです。
  こうしてずっと更新を続けてくださって、うれしい限りです。

2.シルバー製品製造業の場合
http://www14.plala.or.jp/kannoyoo/

もともとシルバーアクセサリーを作っていた会社が、そのシルバーを使って新製品開発をしたのが、ここで紹介されている「焼印」です。地場産業であるアクセサリー製造にも限界がみえ、何か自分らしい特徴を出した新製品はないかと模索した結果、考え出されたものです。
そうして考え出した「焼印」をホームページを通じてアピールし、またこれはと思う取引先宛(焼印を利用する和菓子屋など)に直接Eメールによる営業をかけるなどの努力をされたいるうちに、ご自身が昔から取り組んでいる剣道の竹刀への活用を思いつきました。
この会社は、ホームページを「自分のこだわりを次々と発表する場所」として使いこなしていますよね。


 私が考えるこれらのホームページに共通する特徴は、

「発信する情報に迷いがない」
「お客様が自社に期待するものをおさえている」
「中身がだいじ、ホームページは道具」

ということです。つまり、自社のターゲットが誰で、自分の得意技が何かを明確につかんでいるということです。これはまさに、経営戦略がしっかりみえているからこそ・・・ですね。

 この経営戦略なしに、単に「自己紹介、リンク集、会社の地図」を載せて一度も更新しないようなようなホームページを作っても、それは単なる会社案内レベルです。ホームページを有効活用すれば、自社の熱い思いを、ターゲットのお客様により積極的にアピールすることができるのです。ぜひ、皆さんには、そこまでホームページを使いこなしていただきたい!

多額の費用をかけて、見た目だけかっこつけるようなホームページを作るより、とにかく中身が大切だと私は考えています。
もちろん、外部のホームページ制作会社の方にお願いして、「専門知識を持たないスタッフでも更新しやすい」「お客様の動線がスムーズになる」などのプロならではの技を活かしたホームページを作っていただくことは有効です。でもそれも、中身があってこそです。まずは経営戦略部分を、何度も何度も見直して、自社らしさを明確に打ち出していきましょう。

 次回の3回目は、人手も資金も十分ではない中小企業が、このような「経営戦略と合致したホームページ」を作るにはどうしたらよいのか、そのヒントについてお話したいと思います。
 

■長戸 美樹
中小企業診断士、ITコーディネータ
コンサルティングオフィスプロッシモ代表
中小企業診断協会東京支部中央支会常任理事、NPOちゅうおう経営支援(特定非営利活動法人東京都中央区中小企業経営支援センター)理事
イー・マネージ・コンサルティング協同組合、NPO埼玉ITCに所属
学校法人田中千代学園東京田中短期大学服飾造形学科ファッションビジネス専攻 非常勤講師(「起業論」「起業時のインターネット活用」担当)


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