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経営者向けQ&A 「ホームページ制作の委託先を選定する場合の注意点について」(2006年9月)
中村 傑

経営者向けQ&A「ホームページ制作の委託先を選定する場合の注意点について」

【質問】
 当社の企業ホームページを立ち上げようと考えています。自社にWebサイトを制作できるスキルをもった人材がいないので、外部に委託しようとしているのですが、委託先を選定する場合の注意点について教えてください。

【回答】
 外部にWebサイト制作を委託する場合には、自社の思いをしっかりと受け止めて、その内容をWebサイトに反映させる能力を持った制作会社を選定することが大切です。

 そのためには、複数の制作会社に声を掛けて、自社のWebサイトを任せられると信頼できる委託先を選びましょう。


 具体的には、以下のような点に注意して選定すると良いと思います。

(1)委託先企業について

 まずは、これまでの制作実績を確認してみましょう。制作してきたWebサイトが自社の望んでいるレベルに合っているか、継続的に取引している取引先があるか、といった点がチェックポイントです。

 ここがクリアできれば、制作費のレベルを確認します。いくら素晴らしいWebサイトを制作できるとしても、自社の予算と合わない場合には委託することができません。相手の予算に応じた制作方法を提案できる会社であれば、継続的な関係を期待できるでしょう。

(2)制作対応体制について

 次に、Webサイトを制作する時の対応体制を確認しましょう。

 企業ホームページの場合には、単に情報を掲載するだけではなく、利用者とのコミュニケーション手段を提供したい場合も多く、そのときに備えてシステム的な対応ができる体制を備えているかどうかを確認しておきましょう。
 また、Webページ上で動きのある表現をしたい場合にも、制作者にスキルが要求されますので、専門スキルを持った技術者がいるかどうかも確認しておきたいところです。

 また、初期のサイト制作だけでなく、日常のサイト更新運用作業をどうするのかも重要なポイントです。できれば自社内で更新運用作業ができるようなWebサイトを制作し、初期の教育も実施してくれるような会社に委託したいところです。どうしても自社で運用できる要員が確保できないという場合には、柔軟かつ低コストで運用に付き合ってくれる会社を探すことになるでしょう。

(3)主担当者について

 主にコミュニケーションする相手となる主担当者も確認しておきましょう。

 自社のホームページに対する思いを間違いなく理解し、さらに経験に裏打ちされた提案をしてもらうためには、コミュニケーション能力が最も重要です。自社へのヒアリングや課題に対する提案などを通じて、対応姿勢や内容の的確さを確認します。

 また、プロジェクト管理を上手にできるかどうかも気になります。スケジュールや品質をどのように管理しているかという質問に対して、納得できる回答を得られるか確認しておきたいところです。


 対外的には自社の顔ともなる企業ホームページです。委託会社の選定はその後のWebサイトの運用にも影響してきますので、慎重に行ってください。

 良いホームページができ、ビジネスにも好影響が出ることを期待しております。

□ 中村 傑
中小企業診断協会東京支部中央支会理事
主な職歴:食品製造業の生産管理システムを担当するシステムエンジニア等を経て、
       現在は大手インターネットプロバイダーにてポータルサイト運営等を担当
主な資格:中小企業診断士,システムアナリスト,ファイナンシャルプランナーなど
主な著書:「見られる売れるWebサイト」(共著、経林書房)など


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