油谷 博司
Global Wind (グローバル・ウインド)
[第2回] 中国蘇州出張雑感(2007年8月)
はじめに
2007年7月9日から19日の日程で中国の蘇州市に出張した。ほとんどホテルとオフィスを往復するだけの毎日であったが,いくつか新鮮に感じたものがあったので、とりとめないがここに紹介をしてみたい。
1.蘇州の概要
初めに簡単に蘇州市のことを紹介しておこう.蘇州市は,上海の西方を高速道路で行き,約1時間の場所にある.長江の南側,太湖の東岸に位置する.江蘇省(省都南京)に属し,総人口は2004年現在約6百万人,総面積は8,500 km2.工業地区としては,市の中心である旧市街を挟み,西側に高新技術開発区,東側に工業園区があり,日系企業の他,台湾企業,韓国企業等も多く進出している.一般には,西の太湖と旧市街にある世界文化遺産として登録された多数の庭園が有名で,観光名所でもある.
2.ホテル及びその周辺で
蘇州へは,上海から車で入った.中国の都市は大気汚染が深刻である.蘇州でも,スモッグのせいか少し遠くは霞んで見える.
ホテルは,出張先のオフィスの関係上,旧市街の西方にある高新区の遊園地に隣接したホテルになった.ホテルといっても,アメリカで言うモーテルよりちょっと高級なモーターホテルといった感じ.最近オープンしたらしい.フロントは,英語で応対しスムーズにチェックイン.
部屋に落ち着いた後、とりあえず夕食をと思い、ホテルに隣接しているちょっとよさそうな中華レストランに入ってみた。メニューは中国語のみ。こちらが中国語を話せないと見るや,ウェイトレスが次々と入れ替わり出てくる.でも皆中国語しか話せない.
翌朝ホテルのレストランで朝食をとった時も,客席に案内するウェイトレスは英語が話せたが,その他従業員は中国語のみ.台湾のビジネス客はよいが,その他の外国人応対にはまだまだという感じ.
3.交通事情
アジアの道路ではバイクを多く見かける.ここ蘇州でもバイクが多い.だがこのバイク.よく見ると排気筒が無い.電動である.結構スピードが出,歩行者がいようが平気で突っ込んでくる.免許が要らないのか,運転技術も稚拙そうなバイクも多い.静かなので,近づいてきても気がつかない.実際,交差点を渡る時,私の連れの一人がバイクに当てられた.ちょっと危険.もしこれが,車だったら...
道路には二輪専用路線がある.これは良い.車は,日本と逆の右側通行である.交差点では信号が赤でも右折可である.右折・左折では歩行者を避けようともせず平気で突っ込んでくる.交差点は,慣れるまで渡るのはちょっと恐怖である.
しかし,歩行者も負けてはいない.車が飛ばしている道の真ん中を,車の間をすりぬけ堂々と歩いて渡っている人もいる.バンコクではできても,ここではちょっと勇気がいる.なぜか彼らがたくましく見えてしまう.
信号では,赤・青それぞれ残り時間(秒)が表示される.これもなかなか良い.歩行者用信号が青に変わり,いざ渡ろうと,残り時間を確かめると,あと26秒.道路は結構広い.普通に渡ってぎりぎりであった.子供や高齢者にはちょっとつらいのでは?余裕で渡れる所もあるのだが.
おわりに:帰国後
帰国後,晴れた日の昼休みに外を歩き,ふと遠くを見るとどこかで見たような光景を目にした.少し遠くが霞んで見える.どうやらスモッグが中国から追いかけてきたようである.
□油谷 博司(中央支会 国際部)