中央支会国際部
今年で第6回となる「国際オープンセミナー2007」が10月20日(土)に「JICA地球ひろば」(広尾)にて開催されました。東京支部6支会国際部等の共催で、中央支会国際部が運営事務局を務め、約50人が参加しました。
■ 冒頭、ご来賓の(独)中小企業基盤整備機構・国際統括室長の高田充人氏からご挨拶方々、機構と国際活動のご紹介を行って頂きました。
セミナー1.「中東、サウジアラビアとエネルギー・セキュリティ」
講師: 榊原 櫻氏 【(株)三井物産戦略研究所・研究フェロー】

榊原氏は、(財)日本エネルギー経済研究所客員研究員などにも就任するご活躍中の専門家で、多数の論文を書いておられます。講演では、中東に対する日本人の誤解を正すとともに、サウジアラビア事情、歴史と社会構造、サウジアラビアと米国の関係、石油生産の状況、石油の基礎知識から原油価格の日本への影響、日本のエネルギー政策とセキュリティや、更に最近の先物市場におけるファンドによるマネーゲーム化など、幅広く高度な問題にまで言及しました。講演を通じて、グローバルな経済と政治の動向を理解するうえで、中東と石油の実態の理解に基づく冷静沈着な判断が重要であることを教わりました。
セミナー2.「人付き合いのコツと交渉術―文化や社会・宗教を知り有利に―」
講師: 郡司 みさお氏 【エッセイスト、建築士・インテリアコーディネータ】

郡司氏は、サウジアラビア・イランに通算9年在住を経験し、サウジアラビアに関する2冊の著作があるなど、中東社会に明るい方です。講演では、サウジアラビアの独特の社会構造、習慣、日本との違いと共通点、失敗しないためのマナーとタブー、イスラム教の豆知識や宗教上の禁止事項、ヒジュラ暦と西暦の差によるビジネスの失敗から、サウジアラビアの次世代カルチャーの動向等まで、豊富な写真を駆使し、女性の視点で語っていただきました。
■ セミナーの後の懇親会では、珍しい中東・エスニック料理を味わいつつセミナー講師や参加者間の交流をしました。途中で民族音楽家の若林忠宏氏による中東音楽の演奏と紹介や、若い魅力的なダンサーによるベリーダンスが披露され、本場の雰囲気で盛り上がり、大変楽しく有意義な時間を過ごしました。
■ 今、石油と天然ガスの世界的な輸出国である中東、湾岸諸国は活況を来たし、世界中からヒト、モノとカネの往来が活発になっています。中東やイスラムの国家と社会は歴史・文明でも存在感が大きい一方、地政学的に地域紛争などを抱え、世界の経済安定と平和に大きく拘わっている重要な地域です。意外にも日本では中東の素顔や実情はよく知られていませんが、中東の政治・経済事情からイスラムの宗教、文化、社会などの一端を垣間見て、大きな収穫でした。
(*国際オープンセミナー第1回~第4回までは中央支会国際部が主催しました。)