宮川 公夫
< 「ホームファッションとは何でしょうか?」 >
最近、住居関連のお店で「ホームファッション」という言葉を目にする機会が増えています。このホームファッションとは、いったいどのような意味なのでしょうか?今後、インテリア関連小売業を経営する上で、消費者ニーズの変化をつかむためのポイントとなるのでしょうか?
◇ ホームファッションとは何でしょうか?
衣料品や化粧品だけでなく、日常生活においてもファッションに対する重要性が高まっています。個性やライフスタイルを重視する動きが活発化して、ホームファッションへの興味が強くなってきました。アメリカ合衆国などでは、1990年代初めからホームファッションに対する関心が高まり、これに伴ってさまざまなホームファッション関連の小売業が登場しました。
株式会社ビジネスガイド社の実施するインターナショナルホームファッションフェアにおいては、ホームファッションについて「消費者が、各個人のこだわりや生き方、趣味嗜好といった価値観に基づいた自分らしライフスタイルを作り出していくこと」と定義付けています。そして、「自分自身の暮らす生活空間を、服装にこだわるようにファッショナブルに演出する」という考え方をホームファッションの基本コンセプトとしています。
さらに、ホームファッションをその構成要素でとらえると、ホームファニシングとホームインプルーブメントに分けて考えることができます。ホームファニシングは「装う」・「飾る」ことです。情緒的、心理的な側面で感性に深く関わります。もう一つのホームインプルーブメントは、製品の品質および性能や機能性というハード面の要素です。これら双方を備えることが必要です。
◇ ホームファニシングについて
ホームファニシングの観点からホームファッションを捉えると、商品の素材や色、デザインや形などを総合的に調和させる必要があります。衣料品や装飾品などとおなじように、インテリアにも個人個人の好みや生き方、ライフスタイルに応じたものを選べるようにすることです。その対象となるものは、カーテンやカーペット、家具などからインテリア小物や家庭用品まで多岐にわたっています。
◇ ホームインプルーブメントについて
ホームインプルーブメントの観点からホームファッションを捉えた場合には、居住空間に深く関係するインテリアについておさえる必要があります。インテリアを構成する要素をインテリアエレメントといいます。具体的には、家具や照明器具、家電製品、天井材、カーテン・カーペットなどの壁装材や台所機器などの設備などです。これらのインテリエレメントが整備されてはじめて快適な生活空間が実現するのです。
◇ ホームファッションによる変化について
このように、ホームファッションを志向し、人々のさまざまなライフスタイルを提案する小売業者が充実すると、今後もホームファッションに対する期待は高まってくると考えられます。高額なインテリア商品だけでなく、安価な商品においてもホームファッションの要素が求められます。
したがって、供給業者は常にホームファッションのトレンドや情報をつかんでおくことが必要です。その情報源として、インテリアの国際見本市も非常に重要です。
わが国最大のホームファッションマーケットの国際専門見本市として、インターナショナルホームファッションフェアがあります。この見本市は、国内外から日本のインテリアの最新トレンドと文化、住まいの快適なライフスタイルシーンを提案しています。
これからもさまざまな角度から、生活全般に関する役立つ情報をキャッチし、お店の運営にお役立てください。
□宮川 公夫
中小企業診断士 ITコーディネータ
中小企業診断協会東京支部中央支会研修部