石井 幸造
1.組織はそのトップで決まる
組織の元気度、活性度を決めるのは、その組織のトップがもつ人柄、人間性に基づくリーダーシップ・スタイルです。
生き生きとした活気溢れる職場環境、明るく豊かな人間関係に満ち溢れている組織の業績は順調に進んでいます。
人は感情の動物であり、組織は心を持った人たちの集まりです。
芯から本気になって人が動くのは、組織の将来像を明示したうえでその実現に向けた取り組み、組織としての価値、理念、そしてパート・アルバイトの社員を含む全てのメンバーがそれぞれの使命と役割を理解し納得し、共有したときです。その根幹にあるのがトップ経営者なのです。
2.分かっていること、出来ること、行っていること、それらは全く違う
何を今更、そんなことは言われなくとも分かっていると思われた方、ちょっと足を止めてご自身を振り返ってみてください。
貴方の組織の元気度、生き生き度は100パーセント以上ですか。
パート・アルバイトの社員を含む全てのメンバーの顔は、「笑顔」と「張り」に満ち溢れていますか。
業績が良くないことの原因を天気や景気など、自分たち自身の活動以外のものに求めていませんか。
一人ひとりの身の回りに起きていること、その原因が全て自分自身にあると同じように、組織に起きていること、また、その周囲で起きていることの全ての原因もまた組織そのものにあるのです。
貴方は、他責せず自責していますか。
分かっていると言っていること、思っていることを貴方は実行していますか。
組織で働く人たちは勿論ですが、お客様、取引先様をはじめとする貴社を取り巻く全てのステークホルダーの方々が見ています、貴方の行動を・・・。
3.「感情」が動けば「勘定」が動く
何を言ったかではなく、誰が言ったかが、行動を左右させることって多くありませんか。
人は正論だけでは動かないようです。
人は理屈や理論だけでは動かないようです。
人は権力やお金では動くかも分かりませんが、心の底からは動かないようです。
人が本気になって心の底から動くとき、組織は蘇ります。
人が本気になって動くもの、それは何なのでしょうか。
組織の目的、組織の価値観、理念を理解・納得し、共有したとき。
使命・役割が明確に示され、ある程度までの自己裁量が出来るようになったとき。
業務の中で認められ評価されたとき。
自分がやっていることが誰かのお役に立っていることを実感できるとき。
組織内で自分の存在が認められ、組織に必要不可欠な人と評価されたとき。
等々、その「とき」を頻繁に感じるとき、感じたとき、人の感情は高揚し、意欲、モチベーションが高まります。
モチベーションの高い人は、自らが工夫しながら目標達成に向けて取り組みます。
4.成長できる環境が人を生かす
人は成長したがっています。
成長を実感したとき、人は更に次を目指します。
小さなことでもいい、成功した体験が人に自信を与えます。
成功体験の積み重ねが自信の源泉となります。
その一方で、人は失敗体験を恐れます。
何故なら、自分が責められるからです。
ここが成長する組織とそうでない組織の最大の分岐点となります。
貴方の会社は、「失敗体験から学ぶ」ことができる職場風土になっていますか。
5.経営は継栄である
経営は組織を継続して栄えさせることにあります。
経営は継栄なのです。
その根幹は、人にあります。
人を育て、人が育つ職場環境。
組織を形成する一人ひとりのメンバーが、それぞれの使命・役割をきちんと果たし、相互に認め合い評価できる企業文化をつくりましょう。
そのキーワードは、「機会平等、評価公平」と「説明責任」です。
そのキーアクションは、「声掛け」と「挨拶」です。
そして、
全てのことに感謝する言葉「ありがとう」が飛び交う企業文化、パート・アルバイトの社員を含む 全てのメンバーの「笑顔」に溢れる職場環境をつくりましょう。
社員が安心して働き、持っている能力の全てを業務に出し尽くす。
そのことが、仕事への遣り甲斐を生み、組織を活性化、生き生きとし、やがて業績へ正しく反映されていきます。
■石井 幸造(いしい こうぞう)
中小企業診断士。
日本経営診断学会 関東部会 正会員。
中小企業診断協会東京支部中央支会 理事(研修部副部長)。
中小企業診断協会東京支部中央支会「小売業&サービス業研究会」代表幹事。
中小企業診断協会東京支部中央支会「企業法&コンプライアンス研究会」代表幹事。
株式会社中央総合研究所コンサルティング事業本部 所属部員。