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専門家コラム「『全銀eビジネスマーケット』を知っていますか!」(2010年3月)
馬杉 秀之

1.はじめに

 新規販売先・新規仕入先の開拓にインターネットを利用することは、今や当たり前の時代になりました。今回は事業主のみなさまに、金融機関が主催する取引先マッチングの機会についてご紹介します。
 金融機関はメガバンク・地方銀行・信用金庫などそれぞれのレベルでお取引先の情報マッチングの機会を設けています。しかし全国津々浦々のネットワークを有した、マッチング機能を備えたものはほとんど無かったのが実情です。
 今回ご紹介する全銀協の『全銀eビジネスマーケット』は全国126の銀行が加盟する日本最大の金融機関のネットワークを利用するものです。(加盟金融機関については、全銀協のwebサイトをご確認ください)
http://www.zenginkyo.or.jp/


2.『全銀eビジネスマーケット』とは?

 全銀協に加盟している金融機関と取引している事業主のみなさまが企業情報の掲載を取引銀行を通して行い、webサイト利用者が検索利用するものです。
 ただし、申込は次の条件をみたす事業者(含む個人事業主)となります。
1)創業後3年以上経過している
2)申込現在までに掲載の申込を取り次ぐ取引銀行と事業資金に関する与信取引が1年以上継続している
3)申込現在において約定返済の遅延がなく、融資条件等の融資に関する約定が遵守されている


3.『全銀eビジネスマーケット』のメリットとデメリット

 開始されたばかりなので、メリットとデメリットを議論するにはやや時期尚早なことは否めませんが、筆者の私見として参考までにあげてみます。

☆メリット☆
1)全国規模のネットワーク。メガバンク・地方銀行・信託銀行など
 全国の126行が参加しており、その取引先が対象となります。業種・地域に偏りがなく、選択の範囲が非常に広い。
2)申込条件さえ満たせば、企業の規模に関係なく申込が可能。
3)参加料は無料。金融機関が個別に開催する場合に比べて、取引銀行に気を使う必要がない。

★デメリット★
1)3月より開設されるため、当面は認知度が低く、掲載社数が少なくなる可能性がある。
2)掲載企業の参加条件が個々の金融機関が実施する場合より甘くなることから、取引先相手の信用判断には利用者が改めて留意する必要がある。


4.申込に際しての留意点

 『全銀eビジネスマーケット』は無料提供のサービスですが、他のwebサイト利用時と同様、利用者の自己責任が大前提となっています。掲載された情報をもとに、商談・取引が成立した場合、契約成立・債務不履行(代金の不払い、商品の不着またはサービスの不履行)等により被った損害を含む利用者に生じた一切の損害について、全銀協および取引銀行は一切責任を持たないことになります。


5.申込の前のチェックポイント

 申込のフォームは添付(下記リンク)のとおりです。どの申込者も条件さえ満たせば掲載の申込は可能です。会社の特徴を40字以内、商品やサービスの特徴を60字以内、合計100文字以内でPRする必要があります。そのために申込の前に、以下の点を一度チェックしてみてください。

申込のフォーム(こちらをクリック)

1)会社の強み・セールスポイントは明確になっていますか?
2)その強みを一言・一目で伝えられるように、説明資料は工夫されていますか?
3)売込対象業種や地域は固まっていますか?
4)調達したい商品やサービスも明確になっていますか?
5)Webサイトを初めて訪れてもらった時に、およそ3クリック以内で目的製品(商品)にたどり着けるようになっていますか?
6)お客様から照会があった時に、即時に自動返答し、営業時間内にはすぐに担当者から回答できる体制が出来ていますか?
7)Webサイトを定期的にチェック・更新する社内体制は出来ていますか?


6.申込の流れ

 申込は下記の流れになります。
1)以下のリンクから申込書をダウンロードする。
2)申込書を作成する。
3)取引金融機関に持ち込む。
4)取次金融機関と全銀協による審査があります。
5)掲載許可の連絡が入る。
6)掲載。

   
 さあ、事業者のみなさん!
 無料で使えるものは積極的に使いましょう!
  http://ebmarket.zenginkyo.or.jp/
 
 
 
■馬杉 秀之(ばすぎ ひでゆき)
中小企業診断士(平成16年登録)
中小企業診断協会東京支部中央支会理事
都市銀行勤務


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