グローバル・ウインド

中央支部・国際部 徳田 泰彦

9月26日に、第3回国際派リーダ育成委員会(国際社中)を開催致しましたので、ご報告致します。

今回は、東京協会国際部長の山本倫寛氏を講師にお招きし、「東京協会国際部はどこに向かうのか」というテーマで講演いただきました。皆さん、山本部長のニックネームをご存じですか? 名前の文字に注目してください。倫 と 寛、を音読みで発音いただくと、お分かりいただけたかと思います。そうです、「リンカーン」さんです。講演は、ニックネームのご紹介から始まりました。
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1.東京協会国際部の現体制、主なイベント
 東京協会国際部は、中央支部、城東支部、城南支部、城西支部、城北支部、三多摩支部の各支部国際部長および管掌の清水副会長、そして山本部長の8名で構成されています。各支部の国際部の人員構成は下記通りです。
中央支部   : 松島部長(34名)
城東支部   : 阿達部長(7名)+新入会員候補3名
城南支部   : 草刈部長(11名)
城西支部   : 大檐部長(15名)
城北支部   : 八巻部長(15名)+関心表明者6名
三多摩支部  : 永吉部長(20名)+協力メンバー60名

本年度における主なイベントは、以下の6つです。
(1) 国際オープンセミナー : 中小企業の国際化・海外展開、海外情報等に関する国際関連セミナーを開催し、診断士のみならず中小企業経営者、公的機関・金融機関の皆様に資することを目指す。
(2) 産業交流展出展 : 広報部と共同出展し、国際部として国際化・海外展開等を図る中小企業等への情報提供・支援等を行うと共に、当協会の存在を広くアピールする。
(3) 国際交流会 : 外国出身ゲスト等を交えた国際交流会の開催により、外国出身ゲストとの直接のコミュニケーションの場を設定し、多様な経験を得る機会とする。
(4) 海外事業調査団の派遣 : 当協会所属会員の国際展開に係る幅広い知見の習得等を目的とした、海外研修旅行を実施する。
この海外事業調査団は、山本さんが国際部長に就任されたときは、中断されていたのですが、その重要性に鑑み2017年に復活されたとのことです。
(5)国際活動推進ネットワーク構築事業
(6)国際業務支援能力向上等プロジェクト

上記6つの主たるイベントのうち、下記2案件についての詳細説明がありました。

2.「(4)海外事業調査団の派遣」について
ミャンマーを訪問されたときの様子を一部ご紹介しましょう。
ミャンマー商工会議所を訪問したときの写真を以下掲示します。
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いくつかの企業訪問も実施し、大変貴重なご経験だったそうです。
 本年度は香港、マカオ、及び広東省9都市の合計11都市を包括するベイエリアで構成される新経済圏である「大湾区」(「グレーターベイエリア」)に調査団を派遣予定のようです。

3.「(6)国際業務支援能力向上等プロジェクト」について
中小企業が、海外へ進出際に必要となる事項を体系化した連合会HPに掲載されている「中小企業の海外展開支援業務と知識体系」をもとに、6支部横断的ワーキンググループを立ち上げ、その深掘り・肉付けをしようとするものです。「中小企業の海外展開支援業務と知識体系」は理論政策更新研修でも取り上げられていますが、以下の項目で必要なアクションなどが簡潔にまとめてあります。
1)事業コンセプト
2)国際情勢
3)企画事前準備
4)現地法制、規則
5)資金、決裁、資金管理
6)労働市場
7)インフラ
8)社会環境
9)事業開始手続き
10)現地経営
11)現地生産
12)現地販売
13)リスクマネジメント

4.今後の東京協会国際部について
今後の国際部の方向性については、以下の2点をご指摘いただきました。

(1)国際関連セミナー等、につき、参加できなかった会員に対しても情報提供を検討すべきではないか。
(2)支援機関に対して、国際部が海外進出企業の支援が出来ることをアピールする。
(3)支援機関、地域支援部と連携して海外展開支援&実務機会の提供
(4)海外在住の診断士支援

山本部長のイニシアティブのもと、今後の国際部の動きもますます盛んになりそうですね。

この講演のダイジェスト動画を、皆川会員に作成いただきましたので、ご覧ください。

講演と質疑応答の1時間半はあっという間にすぎ、その後人形町で懇親会を開催しました。懇親会では山本部長を囲んで談論風発、国際部の今後について熱く語りあうことができました。
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次回は、11月21日(木)19時より、中央支部事務所にて開催します。
テーマは、「ミャンマー最新事情」、講師は、竹島裕明様です。
5年のミャンマー駐在経験を基にお話しいただきます。テレビや新聞ではわからない真実のミャンマーの姿がお伝えできるかもしれません。国際部の方に限らず、皆さん奮ってご参加ください。

■徳田 泰彦(とくだ やすひこ)
早稲田大学 大学院応用物理学専攻修了後、1977年総合商社に入社。グローバル通信ネットワークの企画、開発を担当。30歳でNYに赴任後、営業部門を兼務。その後インターネット関連事業投資、JV設立、経営を担う。2015年より東京都中小企業振興公社で事業可能性評価事業の統括マネージャーを3年経験。現在は経済産業省の地方再生プロジェクトに参画。2005年3月診断士登録。