国際部 佐藤 圭昭

2023年11月10日(金)、中央支部の社会貢献活動として渉外部、国際部、日本政策金融公庫の共催イベント、「今こそ取り組むASEAN研究2.0 大勉強会 無料WEBセミナー 個別相談会」を開催しました。平日昼にもかかわらず、ASEAN進出を検討されている企業経営者の方をはじめ20名を超える方からお申込みを頂きました。
本イベントは第一部を日本アセアンセンター石田様によるキーノート講演、第二部を中央支部国際部員による進出事例や施策解説、第三部を日本政策金融公庫東京中央支店駒村様による海外進出の金融支援施策の説明、第四部を個別相談会としてリモートで開催しました。
本稿では、昨年「こうして始める海外展開」というタイトルで開催した社会貢献事業イベントの続編として実現した本イベントの様子を報告します。

1. 第一部日本アセアンセンター 石田様による講演

最初に、「ASEANの最新情報と中小企業による進出の要諦」⁻タイ・ベトナム・インドネシア・フィリピン・ラオス・カンボジアを中心に⁻というテーマで日本アセアンセンター調査政策アドボカシーグループ 事業統括長代理 石田靖様に講演を頂きました。
まずASEAN全体を俯瞰したのち、各国ごとの基礎情報や経済状況、それぞれの国ごとに日本企業から見た有望とみる理由と課題について説明があり。更には各国ごとの日本企業の動向情報など、イベントの全体像を把握するに有益な講演となりました。

写真・図1

写真・図2

写真・図3

 

2. 第二部国際部 阪本会員、土佐林会員による講演

続いて、「ASEAN進出成功事例と施策」というテーマで中央支部国際部の阪本会員、土佐林会員に講演頂きました。
本講演では、海外・ASEAN進出のために必要な手順・ステップを大きく3段階に分けて解説したのち、その後に説明する各成功事例はどのステップを特に重視したのか、使える施策はどのステップが該当するのか、という視点での解説があり、単純な成功事例の羅列に終始するのではなく、業種・業態・進出想定国によって押さえるべきポイントの重要性が良く分かる内容となりました。両会員は昨年の「こうして始める海外展開」に続いての登壇となりましたが、昨年に引き続き、特に事前調査とパートナー選定の重要性を繰り返し論じられ、事例ごとの成功のキーとなったポイントを説明するとともに、失敗事例にも触れながら、何が足りなかったのかも分かりやすく解説頂きました。

写真・図4

写真・図5

 

3. 第三部 日本政策金融公庫の海外展開支援

次に、日本政策金融公庫東京中央支店の駒村様に「日本政策金融公庫の海外展開支援」のテーマでご説明を頂きました。
「海外展開・事業再編資金」の概要や、当該制度の使いやすさ、例えばEPA・FTA締結国において海外展開事業を行う方は、特別利率を利用可能であることなどの説明がありました。また、海外展開を行う事業者への融資実績 融資先の特徴として販売強化のために資金を利用する企業が約8割を占める、といったデータや、輸出検討企業には「トライアル輸出支援事業」なども用意されていることなど、大変分かりやすく説明頂きました。
加えて、金融面での支援だけでなく、日本貿易振興機構(ジェトロ)や中小企業基盤整備機構(中小機構)、日本弁護士連合会(日弁連)といった外部機関との連携についても説明があり、多面的に中小企業の海外展開をご支援いただいていることが良く分かる講演となりました。

写真・図6

写真・図7

4. Web個別相談会

講演に続いては、Zoomのブレイクアウトルームを使った個別相談会が行われました。
今回は3社からの申込があり、個別に国際部の水口会員、浅野会員、大井会員が各社の経営者の方の相談に乗りました。また、スーパーバイザーとして三好会員が各部屋を巡回しながらアドバイスを行いました。非常に盛り上がったルームもあり、総じて満足度の高い会となったことが伺い知れました

5. おわりに

イベント後、事後アンケートをお願いするメールを送付しました。アンケートにご回答いただいた方には当日の発表資料をダウンロードできるリンクを提示するという方法で回答を募集したところ、イベント全体、各部の講演、相談会とも非常に好評価を頂きました。
また、今後中小企業診断士としてどのようなイベントを開催して欲しいかという問いに対して、「引き続きASEANについて詳しく教えて欲しい」「企業の財務、会計について分かりやすく教えて頂く機会が欲しい」などの回答がありました。
一方、メールサーバーの不調もあり、ごく一部の方に案内メールが届いていないということがありました。当日もできる限り対応したのですが、参加できなかった方には大変申し訳なく、深くお詫び致します。

また、本イベントの告知、集客に関しては、渉外部のみなさんに日本政策金融公庫、東京商工会議所、東京都よろず支援拠点、ちよだ診断士会、NPOみなとでのチラシ配布、メールマガジン発行、ホームページ作成、集客よびかけなどのご尽力を頂きました。
また、NPOぶんきょう、墨田区経営支援課、SHIP 品川産業支援交流施設の方にもご協力頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
加えて今回は、FAXDMサービスを使った集客にもチャレンジしてみました。FAXチラシを送付する対象や件数などを相談しながら決めてゆくのは興味深い体験でした。結果として一定程度の申込があり、一般企業を対象としたこれらさまざまな集客チャネルの蓄積は今後のイベント運営の良い糧となると思います。

■佐藤 圭昭(さとう よしあき)

東京都中小企業診断士協会 中央支部 国際部所属、東京都立大学院卒
デジタル庁デジタル推進委員、ウェブ解析士協会・上級ウェブ解析士、システムアナリスト、上級システムアドミニストレータ