国際部 松尾 啓子

1. はじめに

私は現在、仕事でもプライベートでも海外に行く機会がない日々を過ごしています。そこで、今回のグローバルウインドでは、ブルキナファソ在住の大学時代の友人の山浦公美代さんにZOOMでインタビューを行い記事にしました。インタビューは、日本に休暇で帰国していた2023年11月に実施し「現在の仕事」「海外で働くこと」「海外で診断士ができること」などについてお伺いしました。

まず、ブルキナファソはどのような国なのでしょうか?基本データは下記のとおりです。

2. ブルキナファソの基礎データ

ブルキナファソはアフリカ西部に位置し、国名は現地語で「高潔な人々の国」という意味があります。サハラ砂漠の南に位置し6カ国と国境を接している内陸国は、60以上の部族で構成され、宗教は、伝統的宗教(57%)、イスラム教(31%)、キリスト教(12%)を信仰しています。公用語はフランス語ですが、現地では様々な現地語(モシ語、ディウラ語、グルマンチェ語など)が使われています。
天然資源が限られているブルキナファソでは、生産人口の80%以上が農業に従事していますが、気候変動の影響を受けやすい地域での農業中心の経済は、不利な状況におかれています。主な農作物は綿、とうもろこし、タロイモなどで、中でも綿は貴重な外貨収入源です。
(日本ユニセフ協会「ブルキナファソってどんな国」を参照)

0_地図

図:ブルキナファソ地図

【面積】27.4万平方キロメートル(日本の約70%)
【人口】2,267万人(2022年世界銀行)
【首都】ワガドゥグ(Ouagadougou)
【言語】フランス語(公用語)、モシ語、ディウラ語、グルマンチェ語、プル(フラニ)語等約60言語
【宗教】伝統的宗教57%、イスラム教31%、キリスト教12%
【通貨】CFA(セファ)フラン
【時差】日本との時差は9時間(ブルキナファソの方が日本より9時間遅い)
外務省ホームページより
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/burkina/data.html#section1

それでは、ここからはインタビューです。

3. インタビュー

<経歴および現在の仕事について>

筆者:まずは、経歴について教えていただけますか?
山浦さん:日本の大学院で出会ったチュニジア人と結婚したのが縁でチュニジアに住むことになりました。当時は、チュニジアで広く使われているフランス語が全くできませんでした。そこで、1年間フランスでフランス語を習得し、チュニジアに帰国後、チュニジアのブルギバ現代言語研究所(通称ブルギバ・スクール)で3年間、夜間に日本語を教える職につきました。昼間に、通訳のアルバイトをしていたのがJICAとの最初のご縁です。その後、チュニジアに7年、モロッコに3年で合計10年間、北アフリカに滞在した後、日本に帰国しました。帰国してからは、別の仕事をしていましたが、2021年から7年ぶりにJICAの仕事に復帰し、現在は西アフリカでJICA専門家という立場で働いています。
筆者:JICA専門家はどのようなことをするのですか?
山浦さん:JICA専門家には、達成すべき特定のミッションがあります。そのミッションを実施するため、各国にあるJICAの事務所内ではなく、JICAが連携する外部機関で活動します。各国の省庁や国際機関等に日本人の専門家を送っていて、私は、西アフリカ経済通貨同盟に派遣されており、職員として働いています。大体2年から3年が任期で、現在がちょうど3年目で、あと5か月くらいで任務が終了する予定です。
筆者:具体的な仕事内容を教えていただけますか?
山浦さん:私の在籍している組織は、西アフリカ経済通貨同盟で通称UEMOA(ウエモア)です。ヨーロッパにEUがありますが、それと同じものを西アフリカに作ろうとしている組織です。EUでは、EU圏で同じ通貨を使用します。EU圏で国境を移動しても、パスポートが不要です。何か輸入をする時も、EU圏に入る時に一度関税を払えば、どれだけ国を移動しても、関税がかかりません。自由に人も物も移動できる統一経済圏です。
筆者:UEMOAというのを初めて聞きました。
山浦さん: UEMOAは、西アフリカの8カ国(コートジボワール、ギニアビサウ、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ)のフランス語圏の国が参加しています。その中で「同じ通貨を使い、関税やその他の貿易障壁なしに、商品やサービスが自由に行き来できるようにする」ことを目指しています。実際に、単一通貨というものはできていて、今、8カ国では同じ通貨がどこでも使える状態になっています。
筆者:既にそのような状態になっているのですか?すごいですね。
山浦さん:すごいです。かつ、その8カ国出身の人が、8カ国のどこかに行くときは、パスポートなしで、身分証(IDカード)だけで、国境も越えられるし、飛行機も乗れます。関税などは、まだ調整中の部分がありますが、私もびっくりしました。このようなことは一国一国だけではできないので、西アフリカの地域機関として調整する組織がUEMOAです。私は、UEMOAの中で、インフラ部門と地域市場統合部門に携わっています。私の主なミッションは、西アフリカ5カ国を5つの回廊で繋ぎ、将来、商品やサービス、人の自由な流れを作り出すことに貢献することです。5つの回廊とは、ブルキナファソの首都ワガドゥグを起点に、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナンを繋ぐ4つの南北の回廊と、コートジボワールのアビジャンからナイジェリアのラゴスを繋ぐ1つの東西の回廊です。この事業には、5つの国が関わっており、そのうち4つがUEMOAのフランス語圏で、ガーナのみが英語圏です。

筆者:同じアフリカでも言葉が違うのですね?
山浦さん:この5か国では、唯一ガーナだけが英語圏です。UEMOAはフランス語の組織のため、なかなか英語を日常的に使うことはないので、私はガーナとのコーディネーションも行っています。
筆者:ブルキナファソは隣接している国が多いですね?
山浦さん:ブルキナファソは海のない内陸国で、6カ国と国境を接しています。先ほどお話しした回廊プロジェクトでは、コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナンの4つの国と隣接しており、中心的な場所に位置しています。
筆者:通貨も全ての隣接国で、使えるのですか?
山浦さん:ガーナは、UEMOAの国ではないので使用できません。ガーナは独自通貨のため、行く時は両替が必要です。それ以外の国では、同じ通貨を使用できるのですごく楽です。例えば、ブルキナファソの銀行のカードを持っていれば、コートジボワールの同じ系列の銀行で引き出しができます。
筆者:現在は、ブルキナファソだけで使用できる通貨はないのですか?
山浦さん:ないです。西アフリカ諸国中央銀行が発行している、CFA(セーファ・フラン)という通貨です。
筆者:現在、何名くらいの組織で、その中で日本人は何名ですか?
山浦さん:組織全体では500名くらいですが、日本人、かつノンアフリカンは私一人です。西アフリカ8カ国から職員が集まる組織ですが、私の同僚はその8カ国出身の人ばかりです。
筆者:日本人としても、ノンアフリカンとしても一人。それはすごいですね。
山浦さん:皆さんフランス語がネイティブなので、最初は大変でした。
筆者:どんなところが大変でしたか?_
山浦さん:最初は、ある程度コミュニケーションはできても、西アフリカのアクセントや話し方の癖、方言などが人によって違い、全然分かりませんでした。会議に出たけど、半分くらいわからず、それをみんなの前で指摘されたこともあります。悔しい思いをしましたが、慣れるしかありませんでした。「また会議についていけないかもしれない」と怖くても、ひたすら会議に出続けていると、だんだん慣れてきました。そして、話し方の癖等が分かってくると、コミュニケーションができるようになりました。
筆者:山浦さんは短大の英文科を卒業後、大学に編入されたので、英語もできたと思います。アフリカでは、英語は通じるのですか?
山浦さん:アフリカでもガーナのような英語圏の国では通じます。ガーナと仕事をするとき、例えば、レターや文書を送る時、フランス語圏4カ国には、一気にフランス語のものを送れますが、ガーナには全部英語に翻訳して送るので、結構大変です。でも、ちょうどいいかなと思っています。フランス語圏にいると英語を忘れてしまいます。フランス語とはまた違う英語のレターの書き方やビジネスマナー等を感じながら仕事ができるのは、結構面白いです。
筆者:大変ではなく、面白いと感じるのですね。
山浦さん:トラブルも沢山ありますけどね(笑)

<ブルキナファソについて>

筆者:ブルキナファソの国の産業は農業なのでしょうか?
山浦さん:主要産業は農業です。
筆者:私が調べた資料では、「マンゴーや綿花、胡麻を輸出しており、日本に来ている胡麻のほとんどはブルキナファソ産である」とありました。
山浦さん:そうですね。農業人口が多分一番多いです。外務省のデータによると、GDPの35%、労働人口の多数が農業です(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/burkina/data.html)。とうもろこしやタロ芋、胡麻、粟などがメインです。あと、ブルキナファソのいちごは有名で、すごく美味しいです。周辺国には有名で、出張先の人に「ブルキナファソから行くけど、何かほしいものない?」と聞くと「いちご」と言われることがあります。

筆者:ブルキナファソの方からは、アジア人は同じように見えてしまうと思うのですが、日本人と分かってもらえますか?あるいは、日本人ですかと聞かれますか?
山浦さん:ほぼ、中国人ですか?と聞かれます。実際に日本人よりも中国人が多いです。多分、中国人の方が、日々接する頻度が高いからだと思います。日本人はすごく少ないです。
筆者:ブルキナファソに、日本人はどのくらいいるのですか?
山浦さん:2022年12月時点で43名くらいのようです(同上、https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/burkina/data.html)。
筆者:43名しかいないのですか?
山浦さん:私は、そんなにいるのだとびっくりしました。私の感覚では30人もいないかなと思っていました。昔は、青年海外協力隊も活躍していたようですが、コロナや安全上の理由などで、現在はいません。
筆者:日本の情報は、どのように入手されているのですか?
山浦さん:日本の一般的な情報はインターネットです。日々、インターネットのニュースやSNSから得ています。時差もあるので、リアルタイムで日本のテレビを見ることもないし、SNSに上ってきたら見るという感じです。
筆者:ブルキナファソに行く前は、どのような印象を持たれていましたか?
山浦さん:日本にいたころは、ブルキナファソの生活がどのようなものか、まったくイメージが沸きませんでした。ブルキナファソへの赴任が決まり、どうしようかと思ってあちこち探したら、友人が、ブルキナファソ在住の日本人で、現地の生活の記事を沢山載せている方のSNSを教えてくれました。その方の記事を全部遡って読んで、そこから情報を得ました。実際に住んでみると、聞いてはいましたが、断水・停電が多く、生活は結構大変です。夜20時くらいに、残業してクタクタで家に帰ったら、家の中の水が全部止まってて、翌朝まで復旧しないこともあります。停電も多く、我慢しなければいけないことは色々ありますが、スーパーもあるし、生活自体はそれなりに快適です。
あと、ブルキナファソのすごいところは、日常で人種差別をほとんど感じないところです。私はこれまで旅行も含めて、アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカに行きましたが、これほど人種差別を感じない国は、ブルキナファソが初めてです。そういう意味でストレスがないことは、生活者として、本当に嬉しいことです。また人が穏やかで優しいのも特筆すべきところです。自然や生活条件が厳しいところなので、そういう場所で生き抜くときは、人は優しくなるのかなと思います。私は職場で他の西アフリカンの同僚と戦った後は、ブルキナファソ出身の同僚と話して癒されています(笑)
筆者:健康面についてはいかがですか?マラリアになったと伺いましたが。
山浦さん:マラリアは、一応予防薬はあります。ただし、何日も前から飲まなくてはならず、副作用もあると聞いていて、私は使っていません。虫よけや蚊取り線香を使っていますが、完全に蚊を防ぐことは難しいし、罹ったらもう仕方がないので、腹をくくって治療に専念します。マラリアには周りの西アフリカンの同僚もしょっちゅう罹っていて、「今日調子悪いんだけど、多分マラリアかな」と、風邪でも引いたような感覚で話すので、当たり前にある病気、という感じです。一方、今年はデング熱が流行って、同僚も罹りましたが、マラリアよりも相当辛かったようです。あと、多いのは食あたりです。私もテイクアウトのサラダで食あたりになり、1週間くらい入院したことがあります。生野菜は要注意で、八百屋さんで買ったレタスは、洗っただけでは使えません。埃や土が沢山ついているので、何回も桶に入れて洗い、微生物を殺すための錠剤を入れた水に漬けてから、ようやく食べることができます。
安全面では、基本的に車以外の外出はできないことになっています。ちょっと野菜が切れたから歩いて、近所に買い物に行くということが基本的にできないです。私はドライバーさんを雇っていますが、いない日は、家から一歩も出られません。
筆者:それはなぜですか?あまり治安が良くないということでしょうか?
山浦さん:私は危ない目にあったことはないですが「車以外で外出しないでください」と予防的な措置で決められています。以前、北アフリカにいた時は、そのようなことは全くありませんでした。最初は、自由に動けない、誰かの力を借りなければ移動できない、というのがすごいストレスでした。
筆者:散歩もできないのですか?
山浦さん:できないですね。時々、犬を預かりますが、近所ではなく、散歩のために広場まで車で連れて行ってから、犬と一緒に歩く感じです。ブルキナファソでは、車がないと移動が難しいのですが、みんなが車を買えるほど豊かな国ではありません。そのため、お金ができたらまずバイクを購入し、さらにお金ができたら、車を購入します。最近はへルメットを付けたバイクも増えてきましたが、多くの人が、子供や荷物を乗せて沢山走っています。私は事故に遭いそうで、怖いので、運転手さんに運転してもらっています。
筆者:運転免許は持っているけど、車もバイクも自分では運転しないと言うことですか?
山浦さん:そうです。ちなみにブルキナファソでは、バイクを乗るのに運転免許は不要です。そのため、交通ルールをあまり知らないで運転している人も多いです。
筆者:食事面はいかがですか?自炊はされているのでしょうか?
山浦さん:私はあまり料理が得意ではありません。できるだけ楽をしたくて、日本からシャープのホットクック(自動調理器)を持ってきています。ただし、海外仕様ではないので、巨大な変電器を使用し、それと組み合わせて使用しています。ホットクックの中に材料と調味料を入れて作り、数日分の料理を保存しています。他には、中華料理や韓国料理のお店があるのでアジア系のご飯が恋しくなったテイクアウトをします。こちらに住む日本人は、食材や調味料は大体日本から持ってきて、大事に使っています。
筆者:ちなみに、日本料理や日本食のお店はあるのですか?
山浦さん:全然ないです。去年から、中華料理店で豆腐等が手に入るようになりましたが、日本の食材はゼロです。日本から持ってくるか、パリなどヨーロッパまで買い出しに行く人もいます。以前は、パリまでの直行便があったのですが、今は停止しています。ウクライナ情勢の影響もあり、ヨーロッパ経由で日本に帰ることが難しくなったので、今回、私はエチオピア経由で30時間かけて日本に帰国しました。

筆者:ちなみに、帰国経路はどのようなルートだったのですか?
山浦さん:まず、ブルキナファソの首都ワガドゥクから、エチオピアの首都アジスアベバまで7時間くらいかけて行きました。そこから、タイのバンコクまでが8時間くらい。最後にバンコクから羽田に到着しました。乗り継ぎの待ち時間も入れて30時間くらいです。
筆者:物価は日本と比較してどうですか?
山浦さん:ブルキナファソは、内陸国で輸送費用がかかるため物価は高めです。特に家賃が高いですが、それは安全上の制約もあるためです。毎月17万円くらいかかっていますが、ネズミも出るし、電気は止まるし、断水も山ほどあります。「安全をお金で買う」という意味があるのだと思います。

<海外で働くことについて>

筆者:海外で働くことについて。大変だと思うこと、大切だと思うことはありますか?
山浦さん:海外で働くことについては、文化や習慣が違う人と接することで、トラブルも沢山起こります。自分が予測もしないような反応が来ることもあります。向こうからすると、すごく失礼なことを、私が思わずしてしまっていたこともあります。でも、一番大変なことは、やはり言語です。ネイティブの方と毎日、戦うのは思っていたより大変でした。こちらにも日本と同じように、レターや議事録、決裁書という紙の文化はありますが、それは予算が絡むなど特殊な場合で、日々の仕事の大事なことは、口頭でどんどん決まっていきます。いかにその口頭での決定についていけるか、公の場、会議の場で、負けないか。自分の仕事や立場を守れるかは、非常に大事です。誰かに言いがかりをつけられた時に、即座に「それは違います」と言い返せるかなど、話し言葉で勝てないといけません。後から色々言ってもダメなのです。最初は、慣れなかったので、遠慮してしまったのですが、「そうじゃない」と言わないと、自分に理不尽な不利益がかかって、眠れないくらい悔しい思いをしました。話し言葉の戦いの世界だと思います。

言語以外に、仕事の姿勢として大事だなと思うのは「一緒に働いている人に信頼してもらえるか」、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるか、だと思います。これは日々のコミュニケーションで少しずつ構築していくものなので、時間がかかります。私の場合は、UEMOA内にオフィスを構えて、JICAをはじめ多くの方々に助けてもらって、ゼロから人間関係を構築しましたが、なんとか仕事を回していけるようになるまで1年半かかりました。でも、これは日本でも同じだと思います。

<海外で中小企業診断士ができること>

筆者:話は変わりますが、中小企業診断士の仕事は、ご存知でしたか?
山浦さん:啓子(筆者)から話を聞いて、始めて知りました。そこから、自分でもインターネットで調べてみて非常に面白い仕事、総合的な仕事だと思いました。経営全体の課題を解決する、非常に範囲も広い、大変だろうなとも思いました。
筆者:中小企業診断士が、ブルキナファソに行って何か支援できることはあると思いますか?
山浦さん:貴協会の記事を拝見すると、JICAと一緒に、「カイゼン」や「5S」で他国で仕事をされた方々もいらっしゃるようですね。一つ聞きたいのですが、中小企業診断士は、個人事業主も対象になるのですか?それは小さ過ぎますか?
筆者:個人事業主も対象になると思います。
山浦さん:ブルキナファソは、中小企業が多いので、そういう意味でフットワークが軽く、この規模で一緒にできることを考える、というのはありかもしれません。今は治安情勢の不安もあり、首都以外に行くことは難しいので、そういう制限を踏まえる必要はあります。しかし、ブルキナファソに限らず、海外での仕事を考えるとき、最初のステップは、中小企業診断士個々人の皆様が関心のある国はどこか?どこを支援したいか?という点が一番大切と思います。もしそこでブルキナファソにご縁があれば、議論を深めていけばよいと思います。
西アフリカの巨人であるコートジボワール、ガーナには、本邦企業さんもいらっしゃいますし、そこをベースに近隣国に足を延ばされたりしているようです。拠点を西アフリカにおけば、すでに存在する単一通貨や、進行中の統一関税の流れにのっていける可能性はあると思います。

 

4. ブルキナファソPHOTO

① 停電が多いので発電機を家に設置するけれど、
しょっちゅう故障する

1_写真①

② 近所の八百屋さん。
カラフルな果物と野菜がいっぱい。

2_写真②

③ うちの庭になるマンゴー

3_写真③

④ 道端でマットやじゅうたんを売るお店

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⑤ 1月末~2月にかけて、この時期だけ出てくるイチゴ。
美味しい!!

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⑥ バイクで鶏を運ぶ人。
すごい数!

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⑦ ブルキナファソの名産の一つ、
ファソダンファニという織物

7_写真⑦

⑧ ファソダンファニを使った可愛い加工品もたくさん。
これはランチョンマット

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⑨ 西アフリカの布をふんだんに使った素敵な野外のカフェ

9_写真⑨

⑩ カフェの天井は西アフリカ布を敷き詰めてる。

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⑪ 家の中にはトカゲやヤモリもたくさん。
窓辺にも遊びに来る

11_写真⑪

⑫ 納豆みたいな味がするスンバラという木の実を使った
ブルキナ煮込みごはん

12_写真⑫

5. 終わりに

今回、山浦さんには休暇で日本に一時帰国した折に、快くインタビューを受けていただきました。改めて感謝いたします。インタビュー終了後「今回のお礼の品を、日本からブルキナファソのご自宅にお送りしたい」とお伝えしたら「通りに名前がなく、家の住所もないため荷物は絶対届かないと思う。お気になさらずに」とお礼の品は辞退されました。今回のインタビューで、それが一番驚いたことかもしれません。
「2024年4月に任務を終え、帰国されたらご馳走します」と約束をして、インタビューを終了しました。

最後に、インタビューをした山浦公美代さんのX、インスタグラムをご紹介します。
ご興味を持たれた方はこちらをご覧ください。
X: @MOMOYAMA_FR
Instagram: kimiyo.momo

■松尾 啓子(まつお けいこ)
2022年5月に中小企業診断士登録後、独立診断士として活動を始める。現在は、公的機関の経営相談所でオフィスコーディネーターとして従事。前職では、出版社に20年近く勤務。役員秘書、取次・書店営業、経営企画などの業務を経験。取得資格はキャリアコンサルタント、ITコーディネータ、実用秘書検定1級、経営管理修士(MBA)など。