中央支部・国際部 小笠原 正一
はじめに
ご支援先でもある外国人技能実習監理団体※主催のインドネシア外国人技能実習生の採用現地視察を民間企業10社と現地同行視察してきました。
現地で撮影した写真とともにインドネシアの現在をお伝えできればと思います。
※外国人技能実習監理団体:技能実習生の受け入れを希望する企業(実習実施者)を支援・監督する非営利団体。実習生の募集から受け入れ、入国後のサポート、定期的な監査や指導まで、技能実習制度における様々な業務を行う
ジャカルタ インドネシア労働省
ジャカルタ・インドネシア労働省内で事務次官のアンワール様や国際協力部長とインドネシア外国人技能実習生を日本に受入れする際に関する民間企業からの諸問題について、JICA現地アドバイザー様にもご同席いただいて会議することが出来ました。
(筆者撮影)
(筆者撮影)
(筆者撮影)
その後、AXA TOWERにて現地駐在2社の駐在員様から現地ブリーフィング。
(筆者撮影)
懇談会ではインドネシア外務省アジア局長や大使書記官も交えてお話をお聞きすることが出来ました。
スマラン 薬膳工場・国立大学・商工会議所ビジネスエキスポ
翌日はジャワ島の州都であるスマラン市へ移動してPT. Sidomuncul 「Jamu」工場(薬膳ドリンク製造)を視察、工場内に動物園もあって規模が大きかったです。
TV CMでは「右近さん」の愛称が!(下記写真右手)
(筆者撮影)
次にスマラン国立大学へ移動し、日本語学科の優秀な学生約100人に自社の仕事内容を各自プレゼン。
(筆者撮影)
そしてスマラン国立大学と外国人雇用基本合意文書(MOU)※調停式を行うことが出来ました。
※外国人雇用基本合意文書(MOU):Memorandum of Understandingの略で、日本語では「基本合意書」や「了解覚書」と訳される。企業や組織が外国人労働者を受け入れる際に、受け入れ国と送り出し国間で、労働者の受け入れに関する基本的な事項を合意したことを示す文書。MOUは、法的拘束力を持つ契約書とは異なり、交渉段階での合意内容をまとめたもので、今後の具体的な手続きや契約交渉の基盤となる。
(筆者撮影)
(筆者撮影)
お昼にスマラン商工会議所会頭はじめ職員達とランチ会後、現地企業とのビジネスエキスポで交流出来ました。
(筆者撮影)
展示販売の様子。
(筆者撮影)
20店ほどがビジネスエキスポ※として出店してくれていました。
※ビジネスエキスポ:企業が自社製品やサービスを展示・紹介し、新たなビジネスチャンスの創出や情報交換を目的とする展示会やイベント
(筆者撮影)
(筆者撮影)
バリ島 外国人技能実習生送り出し機関・花卉市場・新リゾート開発地
翌日はバリ島へ移動して、外国人技能実習生送り出し機関※で現地採用面接に同席しました。
※外国人技能実習生送り出し機関:技能実習生として日本で働くことを希望する外国人材を募集し、日本の監理団体に紹介する役割を担う海外の機関のこと
(筆者撮影)
面接では選抜の各種テストを行い、私も面接した印象を雇用主に助言させていただきました。採用が決まった合格者達はとても喜んでおり、こちらも嬉しい気持ちになりました。
また、参加者に花卉農家(かきのうか、観賞用の植物(花卉)を栽培し、販売する農家)もおられたことからバリ島の花卉市場も一緒に視察しました。
(筆者撮影)
午後からは国際系財閥が開発している新リゾート地 nuanu baliを、参画している元大手日本商社の方の案内で視察しました。
(筆者撮影)
総じてインドネシアは若い人々も多く、これからも発展が期待出来て外国人活用による企業の労働力不足解決だけではなく、企業の国際競争力強化・海外展開機会をもたらす雇用につながると感じました。今後もインドネシアをはじめ、現地採用支援にも関わっていきたいと思いを新たにしました。
■小笠原 正一(おがさわら しょういち)
慶應義塾大学卒業後、介護がきっかけで起業し国際交流民泊等を23年以上経営。経営で苦労しながら経営者仲間達と切磋琢磨してきた実践経験と国際協力への意識から、経営学修士、MBA、中小企業診断士、認定心理士、ITコーディネータ等を修得。現在は国際派診断士として海外展開支援やJICA能力強化研修やNGO研修に参加、外国人技能実習支援ではインドネシア・スリランカ等にも関わっている。
東京都中小企業診断士協会 中央支部 国際部副部長。
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