国際部 グローバルウインド編集部

はじめに
2012年1月から開始し、今年10年目になるグローバルウインド。東京都中小企業診断士協会国際部のメンバーがリレー形式で毎月記事を届けております。2021年7月よりグローバルウインド新年度が始まりました。
今回は編集部記事として2020年度(2020年7月~10月)の記事をまとめて取り上げます。(イベント報告の記事はまたの機会に取り上げます)

2020年7月「香港民主化運動最中の市場視察メモ」藤田 泰宏さん
https://www.rmc-chuo.jp/globalwind/2020071501.html
2019年11月17日から11月23日の間、香港民主化デモのさなか、東京都中小企業診断士協会の「中国大湾区海外事業調査団」に訪問された時の記事です。
日経中小企業で香港に進出し、成功を収めている「A-1ベーカリー株式会社」をご訪問された際、海外進出の経緯やご苦労も書かれています。日本の食は海外からも注目を浴びています。距離も食文化に近い東アジアに進出したいというご意向をもつ企業様も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスで状況は変わったところもありますが、ご参考にしていただければ幸いです。
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現在の沙田(サーティン)駅前一号店の外観

2020年7月「新型コロナウイルス感染症と小売業の未来」安野 元人さん
https://www.rmc-chuo.jp/globalwind/2020071502.html
新型コロナウイルス感染症の拡大の中、日常生活を送る上で欠かせない仕事を担っている「エッセンシャルワーカー」。イリノイ州での調査によると、「エッセンシャルワーカー」特に接客従事者については「接客業従事者(レストラン、小売、理美容、娯楽施設などで働く人)」と「リモートワーカー」(在宅勤務可能な職業に従事している人)と比較すると、人々の生活に欠かせない物資や食品の提供業務を続けている一方で、これら職種の賃金は低く、感染リスクや失業率などが高いそうです。
企業側も顧客の年代により時間を分けるなど様々な取り組みをしているものの、A I(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボットなどのICT技術の可能性を述べています。この分野は流れが速いので、中小企業診断士として支援先に向けて、その企業に合った最新の技術動向を把握しておきたいです。

2020年8月「『国際派診断士の使命Part1』 ―コロナ禍の中、我々にしか出来ないミッションとは―」向井実さん
https://www.rmc-chuo.jp/globalwind/2020081301.html
国際派診断士として、大使館からの依頼で、コロナ禍でニュージーランドから日本に進出してきた在日外資系企業2社の給付金、緊急融資申請支援を、行動力と講師紹介のネットワーキングも含め、英語でご対応されたお話です。

photo2ニュージーランド大使館の中小企業支援策案内

 今までの経験での気づきを「物の見え方、風景の捉え方、情景の感じ方は、百人百様らしい。 同じものを見て、同じように感じているというのは、錯覚。だから、先ずは自らの特異性を自覚し、そして他人、外国人の多様性(Diversity)を認めることが、国際派診断士の条件」と述べられています。

中小企業診断協会がとりまとめた「中小企業の海外展開支援業務と知識体系」(以下「知識体系」) をベースにした国際派診断士向けの講座情報もあります。現在も3期を募集中とのこと、ご関心のある方はいかがでしょうか。
https://rmc-tokyo-wbm.jimdofree.com/

向井さんは2021年8月の記事書かれています。昨年の記事がまだの方はこちらも合わせてお読みください。

2020年9月「中央アジアと一帯一路 ウズベキスタン(その1前編)(その2後編)」(2020年08月・09月)」安井哲夫さん
前編  https://www.rmc-chuo.jp/globalwind/2020081302.html
後編  https://www.rmc-chuo.jp/globalwind/2020091101.html
2019年5月~6月に約10日間、国土交通省から受託した「『質の高いインフラ投資』の理解促進に向けた中央アジア地域におけるインフラシステム海外展開促進支援業務」実施のため、中央アジアのウズベキスタン共和国とキルギス共和国を訪問した時の記録です。
ウズベキスタンはロシア、欧州の鉄道・道路ネットワークと中国の鉄道・道路との連結点で物流と経済交流が活発な地域です。2017年の大統領令で2017年の大統領令で経済と社会分野の全領域においてイノベーションの牽引を加速する目的で「イノベーション発展省(Ministry of Innovative Development)」が設置され、市場の開放に伴い、隣国の中国企業とロシア企業を初め、海外からの投資が活発化しているそうです。

photo3出典:McKinsey CompanyのHPより 一帯一路主要ルート

後半ではウズベキスタンと日本のことやウズベキスタンの観光スポットなどについてかかれています。

photo4ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場(正面 2019年5月撮影)

ウズベキスタン、なかなか詳しい情報がわからないところがありますが、この記事を通じていろいろ学びが深まりそうです。

終わりに
編集部まとめ記事、いかがでしたでしょうか。
2020年7月~11月は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていたころです。
コロナ前に海外に行かれたお話と、次回は2021年11月以降を取り上げさせていただきます。楽しみにお待ちください。

■グローバルウインド編集部
東京都中小企業診断協会中央支部国際部の診断士がリレー形式で国際にからむコラムをつづっております。インタビューを受けてくださる国際派診断士の方、お待ちしております。
chuokokusaisalon@gmail.com