8/29(木)の「知のホットコーナー」は、経済産業省 キャッシュレス推進室 係長の小暮 千賀明 氏をお招きし、東京都中小企業会館9階講堂にて大盛況の中で行われました。0829-01

世界や日本のキャッシュレスの動向を俯瞰しながら、新しいビジネスの可能性について多くの示唆をいただきました。キャッシュレスの最大の目的は「データ利活用」。お店、決済事業者、消費者の間をデータがグルグル回り、ビッグデータを様々なマーケティング活動に活用していく。AIを使った需要予測や価値の見える化、需要のマッチング、適正価格化など、より便利で楽しい社会を目指す、という大きなビジョンが語られました。キャッシュレスは最終ゴールではなく、新しい時代への重要な入口で、必要不可欠なステップです。0829-02政府のキャッシュレスビジョンでは、現状のキャッシュレス決済比率、約20%を2025年には40%に引き上げる目標で、将来的には80%を目指しています。キャッシュレス推進協議会は中立的な業界団体として発足し、非競争領域について各社が協力。QRコード決済の統一規格JPQRで利便性を高める。キャッシュレス・消費者還元事業が2019年10月から2020年6月まで実施され、消費者に5%ポイント還元が行われるなど、政府施策の位置づけと狙いがよくわかりました。

中央支部 川原茂樹