中央支部青年部 ワンコインセミナー(第4回)実施報告
現場で使える!チームを強くする!リーダー育成実践法
~入社5年目~10年目の中堅社員を、任せられるリーダーに育て上げるには~

中央支部 青年部

 中央支部青年部では、11月2日(月)、今年度4回目となるワンコインセミナーを開催しました。
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 今回の講師は、青年部所属の小石悟史氏。現在は、売上高1兆円超の国内最大手のシステム開発会社に勤める企業内診断士であり、技術者としての経験とともに、大小さまざまなプロジェクトリーダーを経験されてきました。また、極真空手黒帯を持つ文武両道の診断士として活躍されております。
セミナーでは、自らのプロジェクトリーダー・管理者としての体験に基づき、現場で培ってきた生きたノウハウをお話いただきました。
 セミナーのテーマは「管理者から見た現場リーダーの育成法」。
 まず1つ目のワークとして「いまいちなリーダー」に遭遇した経験についてグループで話し合い、発表しました。そして、うまく機能しないリーダーのタイプを(1)全部自分でやろうとする「無理するタイプ」、(2)指示に従順に従うものの自分で考えることが苦手な「優等生タイプ」、(3)自分が正しいと思いこみ、うまくいかなくても他責とする「思い込みタイプ」の3タイプにまとめました。
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 その後、現場リーダーに期待する役割として、管理者の代理、現場の統制の2つを挙げ、現場リーダーが抱えがちな問題点や、うまく機能しない原因について具体的な事例をもとにお話いただきました。
 そして、リーダーが備えておくべき重要な考え方として、「個人ではなく、チーム全体のパフォーマンスをあげることが、リーダーのミッションである」という役割に対するものと、「自分の責任で仕事に臨み、困難な場合でも創意工夫し、やり切ろうとする『プロ人材』であろうとする」という仕事に対するものの2つがあり、その考え方を醸成するきっかけとなるのは管理者であるとのお話でした。
 また、具体的な現場リーダー育成のポイントとしては、(1)「立ち上がり期」には管理者と現場リーダーが期待・役割・目標をよくすりあわせ動機付けをすること、(2)「実行期」にはチームの管理状況だけでなく、現場リーダーが自分自身を管理できているかどうかをチェックすることが重要であるとのことでした。さらに、問題が発生したときこそリーダー育成の重要な機会であり、管理者は問題を指摘するのではなく、リーダー本人にやるべきことを考えさせ、実行させるように仕向けることが重要であり、その際の想定問答の例なども挙げていただきました。
最後に2つ目のワークとして、本日のセミナーの内容を踏まえた上で、1つ目のワークで挙げられた「いまいちなリーダー」を一人前のリーダーに仕上げるためのアクションプランを立てるという課題を各グループで検討しました。
 参加者からは「身近な内容で今からすぐ使える。」「リーダー育成でなんとなく考えていることが体系化されてよかった。」等の感想をいただきました。2時間という時間では収まりきれないほどの充実した内容で、2つのワーク、講義ともに大変盛り上がりました。

中央支部 青年部 長 克成