さて、ここまでお読みになって何か違和感を感じましたか。実は、本コラムのタイトルとここまでの文書は、「ChatGPTについて専門家コラムを執筆するので、文章例をください。」というChatGPTに対する質問の答えです。すなわちChatGPTが答えた文章なのです。このようにかなり自然な文章で答えを返すことには驚かされます。

ChatGPTは、2015年にイーロン・マスク氏らが設立したOpenAI社が開発した対話型言語モデル/対話型AIです。ChatGPTは、2022年11月に登場してすでに1億人を超すユーザが利用しているといわれています。ChatGPTは極めて人間に近いAIであり、報道やインターネットでも連日のようにとりあげられています。本コラムでは、実際にChatGPTを利用した結果をレポートします。

まず、ChatGPTを使う準備をしましょう。ChatGPTは無料で利用できます。利用するためには、登録が必要です。実際にどのように登録するか説明します。

①  ブラウザでhttps://chat.openai.com/にアクセスします。

②[Sign UP]をクリックします。

 

③[Email address]に自分のE-Mailアドレスを入力して[Continue]をクリックします。

 

④  8文字以上のパスワードを決めて、[Password]に入力して[Continue]をクリックします。

 

⑤  E-mailが送られたことが表示されます。

 

⑥  登録したE-mailアドレスにE-mailが届きますので、[Verify email address]をクリックします。

 

⑦  ブラウザ上で名前を入力します。

 

⑧  電話番号を聞いてきますので、携帯電話番号の頭の0をとった番号を入力します。
例 090-1234-5678 の場合、+81の後ろに9012345678と入力

 

⑨  携帯電話にSMSで6桁の番号が送られてきますので、その番号を入力します。

これで準備が整いました。

次回以降はブラウザでhttps://chat.openai.com/にアクセスし、[Log in]をクリックして、メールアドレスとパスワードでログインしてください。

ログインすると以下の画面が表示されます。

機能説明「以前の会話で言ったことを覚えている」「ユーザが修正を提供することができる」「不適切な要求を拒否するように訓練されている」や制限事項「誤った情報を生成することがある」「ときどき有害な指示や偏った内容を生成する可能性がある」「2021年以降の世界と出来事に関する知識は限定されている」の簡単な説明、制限事項が表示されています。

利用方法は一番下の窓に入力するだけです。

まず、私の名前を入力してみました。

漢字だけだったためか、中国語で返答が返ってきてしまいました(苦笑)。

改めて「守谷元伸について教えてください。」と質問してみました。

同姓同名の守谷元伸の説明かと思いましたが、インターネットで検索しても出てこないので、間違った回答といえます。このように完全に間違った回答を平気でするので注意が必要です。

次に、「一般社団法人東京都中小企業診断士協会中央支部について教えてください」と質問しました。

3パラグラフ目までは正しい答えです。ただし、事務局は東京都千代田区神田錦町ではないので、間違った答えです。東京都千代田区神田錦町はどこの事務局を指しているのかはちょっとわかりません。

画面の下の[Regenerate response]をクリックすると同じ質問をもう一度したことになりChatGPTから別の答えが返ってきます。

2パラグラフは正しい答えですが、最後のパラグラフの「中小企業診断士協会連合会」という組織はないので、これも間違っています。

再度[Regenerate response]をクリックすると、以下の答えが返ってきました。

中央支部は千代田区、港区、中央区、文京区の4区を看過する支部で、東京都を管轄する支部ではないので、間違っていますが、他は正しいようです。

このように、おおむね正しい、あるいは、その名称から推察した大体正しいことを回答してきますが、間違いも含まれています。

次に、「日本ダービーの勝ち馬を教えてください」と質問したところ、以下答えが返ってきました。

最初の制限事項にあったように、ChatGPTは2022年以降の情報は持っていません。2019年の勝ち馬はロジャーバローズなので、間違った回答です。ちなみに、オルフェーブルは2011年の勝ち馬です。2018年ワグネリアン、2017年のレイデオロはあっています。

再度[Regenerate response]をクリックすると、以下の答えが返ってきました。

ChatGPTの答えが正しいか検証すると、
2022年:シャフリヤール     → 正しくはドウデュース。シャフリヤールは2021年の勝ち馬
2021年:コントレイル     → 正しくはシャフリヤール。コントレイルは2020年の勝ち馬
2020年:エフフォーリア    → 正しくはコントレイル。
2019年:ロジャーバローズ   → 正しい
2018年:ウインドトゥワールド → 正しくはワグネリアン。
2017年:リアルスティール   → 正しくはレイデオロ
2016年:モーリス       → 正しくはマカヒキ
2015年:ジャスタウェイ    → 正しくはドゥラメンテ
のように、1年ずれていたり、日本ダービー勝ち馬ではない馬を多数挙げており、ほとんど間違いでした。

また、日程がまちがっているので、以下の通り指摘しました。

すると

と素直に受け取って謝罪、感謝してきました。(笑)

このようにやりとりしてきた内容が保存され、あとで再度確認したり、再開することもできます。(画面左のバー)

本コラムでみてきたように、ChatGPTはあたかも人間と話しているように自然に対話します。正しい答えも出してくれますが、間違いも多数含んでいるので、答えをそのまま利用するのは危険です。ChatGPTは言語モデルGPT-3.5をベースに作られています。つい先日の2023年3月14日にはGPT-4がリリースされており、今後も進化していくはずです。ChatGPTの動向を今後も注視していきたいと思います。

 

○略歴
守谷 元伸(モリヤ モトノブ)
早稲田大学大学院理工学研究科修了
SIベンダーにて、主に官公庁向けの情報システムの構築、保守、運用に携わる。
資格:中小企業診断士、ITコーディネータ、PMP
役職:NPO法人東京都中央区中小企業経営支援センター副理事長
一般社団法人東京都中小企業診断士協会中央支部執行委員
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験委員/情報処理安全確保支援士試験委員
専門分野:情報システム構築(特に官公庁分野)、プロジェクト管理
著書:「問題解決に役立つ品質管理」誠文堂新光社(共著)、「経費節減なんと1181の具体策」中経出版(共著)他